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岩手うんめぇ〜団

国内トップクラスのもち米で作る口の中でとろけるサシ。

岩手うんめぇ〜団、新たな副団長がついに参戦!

杉浦太陽団長と一流シェフたちによる【岩手うんめぇ〜団】が行く岩手食財探しの旅3日目がスタートした。今回の旅から桝谷副団長、吉岡副団長に代わって、東京恵比寿にある超人気和食店「賛否両論」の店主笠原将弘副団長と、中国料理の達人、四川飯店グループ総料理長の菰田欣也副団長だ。杉浦団長と両副団長は、岩手の山や海を駆け巡り、食べる!食べる!!食べまくる!!!

減反政策から生まれた、もち米のもちもち牛。

まず向かった先は紫波町にある牛舎だ。ここでは黒毛和牛が肥育されている。到着するや否やバスの窓越しに、杉浦団長が牛を発見!「おお!めちゃくちゃ綺麗な毛並みだ!」と声を上げる。バスを降りると畜産農家の畠山さんが迎えてくれる。早速、肥育牛舎の中を案内してもらった。中はとても風通しが良く清潔だった。肉料理が大好きな菰田副団長が「おお!料理を作る側から見ると、この牛の黒の中に、おいしそうな赤と白が見えるね!」と大興奮!

黒毛和牛の大きな身体つきや毛並みを見て杉浦団長が質問。「この牛たちは何を食べているんですか?」。畠山さんの答えに、一同、驚きと感動。「エサはもち米です、もともと紫波町は『ヒメノモチ』という国内トップクラスのもち米を作っていたんです。でも、減反政策によって余ったもち米を何とか利用できないか?と牛に食べさせてみたのがキッカケでしたね」。最初はもち米を与えても消化不良を起こしてしまい、大変だったが、粉砕したもち米をエサに混ぜて与えるなど試行錯誤の末、今の美しい黒毛和牛の肉に近づけられたのだった。エサだけではなく、もち米のもみ殻も牛舎の床に敷いている。「せっかくある国内トップクラスのもち米なんですから、これを利用しない手はないですよ!」と畠山さんは満面の笑みで言う。杉浦団長は「全部、もち米つながりなのですね」と感心。

人懐っこい巨大なもちもち牛の世界に、意外な事実が?

肥育牛舎の中で畠山さんのお話を聞く一同。話を聞きながら、牛たちにずっと手を舐められていた笠原副団長がここでひとつ気になったことを質問する。「この牛たちはみんな去勢しているんですか?」。その疑問に畠山さんが答える。「そうです、ここにいる牛は全てオスですが去勢しています」。「え!?メスはいないんですか?すっかりメスだと思っていました!」と杉浦団長が意外!な表情。「はい、メスたちは、順位決めの争いを何回もするので、牛同士が怪我をしてしまい危険なんです。オスは一度ボスが決まれば、おとなしくなるので」と何だか苦笑いをする畠山さんの視線の先には奥さんが!「ちょっとちょっとー!」とすぐに杉浦団長がツッコミを入れる。団長さすがです!

もち米の威力!
脂の融点が低く、アッ!という間にとろける。

畠山さんと牛舎でお話をして外に戻ると、奥さんと息子さんたちが、肉を焼くための準備をしてくれていた。そこに、これから焼かれる美しいサシの入った肉が行儀良く並び、思わず、一同ゴクリ!待ってましたと杉浦団長が率先して焼き網の前に立ち、熱々になった網に1枚1枚、美しい肉を載せていく。口元が緩むたまらない香りと音。ジュージューと音をたてて焼きあがっていく。

では畠山さん、いただきます!口に入れた瞬間、3人が「うまい!もちもち!」と口を揃えて言う。笠原副団長が「口の中に入れると甘くて脂が溶けるね」と言うと、「そうなんです。実は、もち米を与えると脂の融点が下がるという効果があるんです!」と畠山さんが教えてくれた。杉浦団長も「あぁ、だから焼きやすいわけだ!網に肉がくっつかないもん」と納得。「もち米の効果って凄いですね!チンジャオロースとかにしたら美味しいかも!」と菰田副団長も肉を噛み締めながら早速レシピを考えていた。「でしょ、すごいんですよ!」。畠山さんの奥さんも嬉しそうにしていた。

「奥さんも肥育をお手伝いしているんですか?」と杉浦団長が尋ねた。「はい、実は『いわて中央牛愛女子会』というグループがあるんです!県内には、他にも頑張っている『牛飼い女子』グループがあるんですよ!」と奥さん。なんと紫波町の牛を人々に知ってもらうため、女性ならではの気付きを活かしたグループを立ち上げ、女子ならではの肥育などで認知を広めたという。笠原副団長思わず「奥さんの行動力すごいですね」と圧倒されていた。「妻だけでなく、息子たちにも頑張って仕事を継いでもらえたら嬉しいですけどね」と畠山さん。照れくさそうにするシャイな息子さんたち。これからも家族仲良く美味しいもちもち牛を作っていく畠山家族だった。

“岩手のもちもち牛”うんめぇ〜ぞ!ごちそうさまでした!