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岩手うんめぇ〜団

馬へ素敵な愛が、 美味しいマッシュルームを生んだ。

え? どうして? 牧場でマッシュルーム栽培!?

続いて【岩手うんめぇ〜団】が到着したのは八幡平市にある、牧場だった。毛並みがきれいでしなやかな馬が牧場を気持ちよさそうに歩いている。牧場主の馬への愛が感じとれる。【岩手うんめぇ〜団】の前に登場したのは、牧場主の船橋慶延さん。なんとこの牧場では、馬飼育と一緒にマッシュルームも栽培しているのだそうだ! 杉浦団長が、ちょっと不思議な馬とマッシュルームの関係について、さっそく話を聞いてみた。

処分される馬を救いたい。
そこから偶然のマッシュルームが…。

以前、船橋さんは北海道で馬の調教師をしていた。引退した競走馬の飼育費が捻出できずに処分されてしまうという状況を変えたいと一念発起。馬と人との共存を目指して、この牧場を立ち上げたのだ。馬糞を使った堆肥で農作物を育て、その収入で引退馬たちの面倒を見る、という試みだ。「草しか食べない馬の糞は軽くて臭わず、農作物を育てる堆肥の材料に適しているんです」。うなずく【岩手うんめぇ〜団】の3人。「ある日、そこに、白いキノコが生えていて、それがマッシュルーム!食べてみると、びっくりするほど美味しかったんです」。え? と驚く杉浦団長。「偶然なんです」と笑う船橋さんに、ポカ〜ンとした3人も釣られて微笑みが広がる。

八幡平の自然の力は、何ものにも代えがたい。

「日本で初めて地熱発電所が作られた、地熱の恵みがある土地なんです。だから、ここの栽培ハウスは温泉を引いて温めているんですよ」と秘密を教えてくれた。「しかも八幡平のように標高が高く乾燥している土地は、マッシュルームの身が締まって、歯触りも良くなるんです」と、他にはないここのマッシュルームの魅力を熱弁する。

現在、船橋さんは16頭の引退した競走馬を育てている。マッシュルーム生産が盛んになるにつれて堆肥の量が足りなくなり、他の牧場からも馬糞を購入したりするほど、船橋さんが作るマッシュルームの人気はうなぎ登りだ!

生を食べる! 焼いて食べる!
それぞれが絶品の味と食感。

収穫したての鮮度でしか食べられない生のマッシュルーム。撮影禁止の栽培ハウスの中に特別に入れてもらい、採れたてを試食させてもらった。「生のマッシュルームって、こんなに良い香りがするんだ!」と杉浦団長。「口の中で、ポロリ、ポロリと繊維もあって独特の食感がいい!」と桝谷副団長。2人とも、これまで知らなかった未知の食財と出合えたようだ。

栽培ハウスから出て、焼いたマッシュルームを試食。焼くときは軸を上にして、じ〜っくりゆ~っくり火を通す。そうすることで中から出てきたマッシュルームのエキスがカサの部分に溜まり、さらに美味しく食べられる。「生産者に聞く美味しい調理方法は、やっぱり説得力があるね」と桝谷副団長。火を通すことでマッシュルームに強い弾力が生まれて、生とはまた違う食感が味わえる。絶品だ!

“岩手のマッシュルーム”うんめぇ〜ぞ! ごちそうさまでした!