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純情交流ひろば

2025.11.20

【食品機能性ニュース】 vol.15 さつまいも

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 岩手県内で出荷されている旬の農産物の機能性成分について紹介します。
 今回の農産物は「さつまいも」。県内では滝沢市においてまとまった生産が行われ特産品となっています。
 さつまいもの主成分はでんぷんと食物繊維です。さつまいもでんぷんの一部である難消化性のレジスタントスターチは、加熱後に冷やすことで増加します。このでんぷんは、小腸で消化されにくく大腸まで届くため、食物繊維と同様に腸内環境を整える作用があるとされます。
 また、切り口から出る白い液は、さつまいも特有の成分である「ヤラピン」という糖脂質の一種で、腸のぜん動運動を促し、食物繊維との相乗効果で整腸作用が期待されます。
 さらに、ストレスや風邪への抵抗力の向上などが期待される「ビタミンC」をはじめとするビタミン類も豊富に含まれています。一般に野菜類のビタミンCは、加熱調理などで減少しますが、さつまいものビタミンCは、でんぷんにより保護され、加熱しても減りにくいとされています。
 さつまいもの皮には、「クロロゲン酸」や「アントシアニン」などの、抗酸化作用があるとされるポリフェノール類が含まれており、皮ごと食べると効率よく摂取できます。
 しっかりとした食感のほくほく系や、甘味が強く滑らかな食感のしっとり系、アントシアニンが豊富な紫いもなど、様々な品種があるので違いをお楽しみください。


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(公財)岩手生物工学研究センター 生物資源研究部
E-mail seikouken@ibrc.or.jp
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