1. ホーム
  2. 純情交流ひろば
  3. 【食品機能性ニュース】 vol.14 かき

純情交流ひろば

2025.10.23

【食品機能性ニュース】 vol.14 かき

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
岩手県内で出荷されている旬の農産物の機能性成分について紹介します。
今回の農産物は「かき(柿)」。県内では自家用での栽培が多いですが、大船渡市では「気仙小枝柿」、釜石市では「甲子柿」としてブランド化し、県内外に出荷しています。
「かき」には、ビタミン類が多く含まれており、特に豊富な「ビタミンC」は、皮膚や結合組織などにあるコラーゲンの合成に関与し、疲労や筋力低下を防ぐほか、ストレスなどへの抵抗力の向上、強い抗酸化作用による動脈硬化の抑制が期待されます。
また、カロテノイドの一種「β-カロテン」や「β-クリプトキサンチン」が含まれ、β-カロテンは目の機能や粘膜の健康維持、免疫力の向上に関わるとされており、β-クリプトキサンチンは肝機能の改善、骨粗しょう症や動脈硬化予防などの効果があるとされます。
さらに、ポリフェノールの一種「タンニン」は、渋みのある成分で、抗酸化作用や血糖値の上昇抑制効果、腸粘膜を引き締めて保護する収れん作用などが期待されます。
「かき」の「β-クリプトキサンチン」は、骨代謝の働きを助けることによる骨の健康維持、「カキタンニン」は、悪玉コレステロール値の低減作用があるとして、機能性表示食品の生鮮食品区分で3件登録されています。
10月から11月は県内各地で新鮮な「かき」が数多く販売されます。産直などに足を運んでみてはいかがでしょうか。


この記事に関するお問い合わせはこちら↓

(公財)岩手生物工学研究センター 生物資源研究部
E-mail seikouken@ibrc.or.jp
Tel 0197-68-2911

コメント