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純情交流ひろば

2025.7.24

【食品機能性ニュース】 vol.11 ピーマン

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 岩手県内で出荷されている旬の農産物の機能性成分について紹介します。
 今回の農産物は「ピーマン」。県内では奥州市や一関市が主な産地で、7月から10月にかけて出荷され、夏秋ピーマンとしては全国トップクラスの出荷量となっています。
 ピーマンにはビタミン類が豊富に含まれており、特に、皮膚や血管、骨などの主要な構成要素であるコラーゲンの合成や、強い抗酸化作用による動脈硬化の抑制、ストレスや風邪などへの抵抗力を強めるなどの効果が期待される「ビタミンC」が含まれています。またピーマンには、熱によるビタミンCの酸化を防ぐ「ビタミンP」も含まれており、ビタミンCを効率よく摂取できます。さらに、体内でビタミンAに変換され、粘膜のダメージ回復や免疫力を高め、目の機能や皮膚の粘膜の健康維持が期待される「β-カロテン」が含まれています。β-カロテンは油と一緒に食べると効率よく摂取できるので、ピーマンを調理する際には炒め物などがおすすめです。
 ピーマン特有の苦味は、青臭さのもととなる「ピラジン」と渋みを感じる「クエルシトリン」によると言われています。ピーマンの種やわたに多く含まれるピラジンは、血液をサラサラにする働きがあるとされ、コレステロールの増加などによって発生する血栓を防ぎ、心筋梗塞などの予防に効果があるとされています。また、クエルシトリンは、高血圧の抑制、便秘の改善、血中中性脂肪の上昇抑制などの効果が期待されます。
 ピーマンは、特に7月から8月が最も美味しく食べられる時期ともされています。様々な料理でピーマンをお楽しみください。


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(公財)岩手生物工学研究センター 生物資源研究部
E-mail seikouken@ibrc.or.jp
Tel 0197-68-2911

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