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純情交流ひろば

2025.6.26

【食品機能性ニュース】 vol.10 キャベツ

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岩手県内で出荷されている旬の農産物の機能性成分について紹介します。
今回の農産物は「キャベツ」。県内では岩手町や一戸町が主要な産地で、やわらかく食味のよい春系キャベツの品種を栽培しており、「いわて春みどり」のブランド名で6月から11月にかけて出荷しています。
キャベツには胃酸の分泌を抑え胃腸の粘膜を保護し、潰瘍を防ぐ働きがあるとされる「ビタミンU」が含まれています。ビタミンUはキャベツから発見されたビタミン様物質で別名「キャベジン」とも呼ばれています。
また、切ることなどによりキャベツの細胞が障害を受けることで生成される「アリルイソチオシアネート」は、キャベツも属するアブラナ科植物に多く含まれる揮発性の辛味成分で、抗菌作用や抗酸化作用が期待されます。
さらに、皮膚や細胞のコラーゲンの合成、強い抗酸化作用による動脈硬化の抑制、免疫機能の強化などが期待される「ビタミンC」のほか、血液の凝固や、カルシウムの吸収を助け骨の形成を促す働きがあることが知られている「ビタミンK」が含まれています。
その他、骨や歯の形成、筋肉収縮や神経の興奮の調節、血液凝固作用の促進などに関与するミネラルの「カルシウム」も含まれています。
キャベツの芯にはカルシウムやカリウムなどのミネラル類が、葉の約2倍含まれているため、調理する際に芯を一緒に取り入れるのもいいかもしれません。


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(公財)岩手生物工学研究センター 生物資源研究部
E-mail seikouken@ibrc.or.jp
Tel 0197-68-2911

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