1. ホーム
  2. 純情交流ひろば
  3. 【食品機能性ニュース】 vol.4 ほうれんそう

純情交流ひろば

2024.12.26

【食品機能性ニュース】 vol.4 ほうれんそう

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
岩手県内で出荷されている旬の農産物の機能性成分について紹介します。
今回の農産物は「ほうれんそう」。県内では、八幡平市、久慈市、一戸町で主に栽培され、ほぼ一年中出荷されます。岩手は首都圏の市場から夏期に高品質なほうれんそうを出荷する産地として期待されています。また、冬期間は低温下で育てることで成分が凝縮し、栄養価が高くおいしい「寒じめほうれんそう」として出荷されています。令和4年度の岩手県の出荷量は2,380tと全国第19位となっています。
ほうれんそうは、緑黄色野菜の中で抜群の栄養価を誇ります。多様なミネラル類や、エネルギーを作るのに必要な「ビタミンB群」、免疫力を高めたり皮膚や骨を作るのを助ける「ビタミンC」、赤血球の生産や胎児の生育に重要な「葉酸」などの栄養素が豊富に含まれています。機能性成分としては、黄色や橙色の天然色素であるカロテノイドの仲間が豊富で、抗酸化作用が知られる「カロテン」のほか、目の健康維持に役立つ「ルテイン」が含まれています。特に「寒じめほうれんそう」にはルテインが安定かつ豊富に含まれ、久慈地域や八幡平地域で生産される「寒じめほうれんそう」が、生鮮食品では県内初の機能性表示食品として登録されています。
栄養豊富な「寒じめほうれんそう」が、現在本格的に出荷されています。皆さんもたくさん食べて冬の寒さに負けないようにしましょう。


この記事に関するお問い合わせはこちら↓

(公財)岩手県生物工学研究センター 生物資源研究部
E-mail seikouken@ibrc.or.jp
Tel 0197-68-2911

コメント