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料理人が語る、いわての食財。

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銀座ナイルレストラン オーナー G.M.ナイルさんが語る「いわてのお米」

岩手のお米はインド料理にもおいしい。同じ農家と、十数年つきあってるよ。

 銀座に60年。本格的なインド料理を日本に紹介した草分け的な名店「ナイルレストラン」。
店主であるG.M.ナイルさんは、その明るい人柄で、テレビでもひっぱりだこの有名人です。そして、実は、ナイルさんは、長年の岩手ファン。いわて文化大使の肩書をもち、長年、岩手と関わってきています。こだわりはお米と野菜。その思いを語っていただきました。

 ぼくはねえ、とにかく岩手が大好きなの。もともと岩手の温泉が好きで行き始めたんだけど、岩手の料理の素朴な味わいもまたよくて。たとえば、大根の煮もの。東北っていうと味が濃いって思うでしょ。ちがうんだ。素材に感謝して、素材のよさを生かしてる。それと、美人も多いから、岩手美人。(笑)
うちの店では、お米は100%いわて米。「いわてっこ」だけ。同じ農家の方から、十何年取り寄せてる。もう親戚みたいなつきあい。女房も東京の人だし、田舎がないもんだから、岩手が第二の故郷みたいなものだって、喜んでる。そのお米を、ナイル流に炊き上げると、ぱらりとしあがって、カレーの味とよくなじむ。本当においしいよ。
うちは、いまだに釜でお米を炊いてるの。五升炊きの大きな釜。その釜で、最初は強火でボーボー、つぎにうんと弱火におとして、最後にまた強火でしあげる。うっすらおこげができるくらい。これがまたおいしいんだ。おこげは従業員のまかないになるんだけどね。ナイル流のお米の炊き方、はじめボーボー、中ちょろちょろ、最後にボーボー。赤子ないても蓋とるな。日本の炊き方とはちょっとちがうけど。
いわては野菜もうまい。うちではキャベツ、ピーマンはなるべくいわてのものを使うようにしてる。いわての野菜は、味にメリハリがある。素材の味がしっかりしてるんだ。ピーマンはあのピーマンらしい味がする。
ぼくは春夏秋冬、季節ごとに岩手を訪れてる。
冬の厳しい寒さも、春の雪解けも、夏の暑さも、秋の見事な紅葉も、それぞれの季節がすばらしくいいんだ。
銀座で60年も三代にわたってやってる店の主人が、太鼓判を押すよ。岩手は米も野菜も本当においしい。ぼくは店のお客さんに、一日30回は岩手って言葉を発してる。岩手の宣伝マンみたいにね。(笑)

ナイルレストラン

〒104-0061
東京都中央区銀座4‐10‐7 TEL 03-3541-8246
http://www.ginza-nair.co.jp/

G.M.ナイルさん
プロフィール

銀座にある日本初のインド料理店「銀座ナイルレストラン」の2代目オーナー。初代オーナーの父A.M.ナイル氏(故人)は、日印友好の功績により勲三等瑞宝章を受けた。「日印親善は台所から」との父の意志を受け継ぎ、その味はさまざまな年齢層のファンを持つ。「ムルギーランチ」は絶品。その明るい個性的なキャラクターでテレビ・ラジオ・雑誌など多方面で活躍中。江戸浄瑠璃の清元節、河東節の演奏をこなし、公演も行うなど、粋な一面も持つ。

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