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生産者が語る、いわての食財。

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生産者インタビュー 脂が乗っているのに、あっさりうまい。知る人ぞ知る、いわて南牛。いわて南牛肥育農家 佐藤良さん

 全国的に名高い前沢牛をはじめ、県南地方は、肉牛の肥育が盛んです。その多くが黒毛和牛種。サシ(霜降り)の入ったとろけるような肉質が自慢です。まだ名を知られていないブランド牛の中にも、有名な産地に負けない肉質で、その道のプロたちに注目されているものも。今回取材した「いわて南牛」もそんなかくれた名牛のひとつです。平成20年、24年の全国肉用牛枝肉共励会で最優秀賞を受賞。首都圏でも有名ホテルのレストランがメニューに取り入れるなど、知る人ぞ知る存在に。若手肥育農家、佐藤良さんに「いわて南牛」のお話しを伺いました。

 いわて南牛のおいしさをひとことで言うと「脂があっさりして、食べやすい」。脂がのっているのに、しつこくなくて、肉の旨みと脂の甘みを楽しめる。脂の融点が低いからだと言われます。おいしさの秘密?うーん、牛にストレスが少ないからですか。それが肉の味にいいようにでています。

たとえば気候、特に県南地方は寒暖の差が比較的穏やかで牛の生育に適しています。冬はそれほど寒さが厳しくなく、夏の暑さもやさしい。そして、岩手はもともと優秀な子牛の産地。全国の名だたる和牛の産地から岩手に子牛を買いにくるくらい。いわて生まれの子牛たちは、環境を変えることなく成牛まで岩手で育ちます。それが、いわて南牛の特長です。

もちろん肥育というくらいだから、牛を大きくする工夫と努力も必要です。うちでは自分たちで餌を配合しています。「食い」の悪い牛がいれば、「食い」をよくする工夫はないか考える。重くない餌を心がけてます。ふんわり軽くしあげるっていうか。それと、このところ寒い日がつづくと、牛も風邪をひきます。そんなときは、餌にニンニクを混ぜてやったりします。

また、生産者同士での情報交換から得る知恵も大きいですね。県全体の共励会とか、販売のイベント、市場など、機会があるごとに、顔を合わせた先輩たちに話を聞いてます。また、イベントで競い合うのもいい刺激です。岩手では、若い後継者だけのイベントもあって、同世代の人たちと出会えます。これは全国に先駆けて岩手県がはじめたんです。やっぱり同世代の若い人には負けたくないし。相手もそうだろうと思います。競い合いながら、語らいながら、一緒にやってる実感があります。

いわて南牛のこれからですか?やっぱり都会の人たちにも知ってもらいたい。問屋さんたちの評判はいいんですよ。「かくれた名牛だ」なんてことも言われるんです。ぜひ多くの皆さんにいわて南牛のおいしさを味わってもらいたいですね。

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